バイオリンに夢中な令嬢と、初恋をかなえたい王子

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「俺を選べ、マデリーン。君には、音楽の都がよく似合う」

 隣国の王子であり、幼なじみでもあるフィリックスが今、私の国に滞在しているらしい。私、――マデリーンは彼に会うために、城のパーティーへ行く。
 けれど自国の王女に侮辱され、周囲の人たちからもバカにされてしまう。私がどう言いかえすべきか迷っていると、フィリックスがバイオリンを差し出した。
「さぁ、弾いてくれ。俺の小鳥」
 隣国の王都は、音楽の都とも呼ばれる。私は五年間、その街でフィリックスとともに過ごした。バイオリンを毎日、弾きながら。

 バイオリンが得意な伯爵令嬢と、優しくてまっすぐな気質の王子。バイオリン、ビオラ、チェロ、ピアノ。ふたりの愛の調べ。

中編で、完結済みです。

第一話 ロワール王国王城にて、ままならない再会

第二話 バイオリンの独奏、誇り高く!

第三話 バイオリンとビオラの二重奏、魅惑的な双子

第四話 音楽室にて、結婚についての考察

第五話 ロベール伯爵家にて、恩師の楽譜

第六話 ピアノ室にて、楽譜に隠されたメロディ

第七話 バイオリンの独奏、俺を見ろ!

第八話 バイオリンの二重奏、待ちわびて

第九話 応接室にて、わがままな王女

第十話 ピアノ室にて、求婚の返事

第十一話 ピアノとバイオリンの二重奏、愛を伝えて

第十二話 恩師の邸にて、結婚の報告

第十三話 ターヤ王国王都の広場にて、愛を響かせて


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